イエづくり

【実体験】外構工事の落とし穴についてお話しします

新築工事では、屋根や外壁、間取りや壁紙、照明…など、魅力的な選択肢が多過ぎて、知らず知らずのうちに費用がかさんでしまうこともあります。予算オーバーになって、その他の部分にかける費用を削らなければならないこともあるでしょう。

そこで、「外構工事は後回し」と考える方もいるかもしれません。

我が家はまさにその状態でした。
予算の多くは建物の方を重視し、外構工事は後から考えることにしました。それが後悔のひとつとなってしまったのです。

今回は、筆者の実体験エピソードを交えて、外構工事の落とし穴となりがちなポイントをお伝えしていきます。

ハウスメーカーの担当者の言葉を鵜呑みにしてしまった私たち

家を作るにあたって、何よりも気になるのは“お金”のこと。「住宅ローンはどのくらい組める?」「自己資金はどのくらい出せばいいだろうか」と、初めの資金計画はかなり重要ですよね。

筆者の場合は、契約前にハウスメーカーの担当者が資金計画書を作ってくれました。その際、「外構工事」の部分は項目にはありましたが、空白でした。

そのときの大まかなやり取りがこちらです。

担当者

基本的に外構は紹介工事で、後から業者さんを紹介することになります。もちろん、ご自分たちで探してもOKです。だから、この欄はとりあえず空白にしておきますね。

それでは、いつ頃から考えればいいのですか?

担当者

建物が出来上がるまでに考えればよいので、引き渡し2か月前くらいに考えましょう。こちらの紹介工事なら引き渡しまでに外構工事を終わらせますので。

私も家族も「きっと外構は自己資金で出せる程度の額だろう」と安易に考えていました。そのため、資金計画書で空白なのもそれほど気に留めていませんでした。

ずいぶん後になって、建築関係の仕事をしている知人に言われたのが「通常、資金計画書の提示の段階で外構工事分についてはある程度余裕を持って確保しておくはず。おそらくハウスメーカーの担当者が家づくりにかかる費用を安く見せて契約を取りたかったのでは?」ということでした。

住宅ローンに含めなくても自己資金で何とかなりそうに思った私たちにも落ち度があったような気がします。

外構を“後回し”と考えた結果

引き渡しまで残り2か月。そろそろ外構を決めなくてはならない時期にさしかかりました。費用面はもちろん、「ハウスメーカーに依頼するか・それとも他の業者に依頼するか」という決断もできていなかった私たち。

それが、さまざまな後悔をもたらしました。

後悔ポイント①:とにかく予算オーバー

まずは、ハウスメーカーへ「外構工事について外構業者を紹介してほしい」と伝えました。

ハウスメーカーの担当者と紹介業者のやり取りは分かりませんが、外構業者が現地調査にやってきたのが引き渡しまで1か月半を切った頃、そして見積書が出るまでに数日ほどと全体的な流れが遅かったのです。

さらに見積書を見てビックリ、想像の2~3倍もの金額が記載されていました。住宅ローンはギリギリで借りていましたし、自己資金の支払いも決まっていました。

しかも、途中で予想していなかった追加工事も発生し、予算的にかなりの厳しさだったのです。

それから、慌てて他社に見積もり依頼をしたところ、同じような工事内容でも安価におさえることができました。たぶん、ハウスメーカーの紹介業者は、単価や諸経費などに何かしらの上乗せがあったのだと思います。

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後悔ポイント②:比較検討の時間が足りなかった

そもそも、建築当初は「ハウスメーカーに任せれば手間がなさそう」と考え、他の業者探しはまったくしていませんでした。そのため、高額の見積書を受けてから、慌てて業者探しをしました。

しかし、見積もりを取るには以下のステップを業者ごとに踏まなければなりません。

  1. 電話をかけて相談する
  2. 現地で打ち合わせ
  3. 見積書が届くまで待つ

そうこうしているうち、どんどん建物も出来上がっていきます。引き渡し後、早々に入居する予定でしたので「早く外構業者を決めなくちゃ」という焦りがかなりありました。

時間をかけて業者探しをすれば「予算・プラン・担当者との関係性」をじっくり比較検討できたかもしれません。でも、そのときの私たちは「早く施工できるところ・自分たちの予算に合ったところ」を重視するしかなかったのです。

直接的に外構業者を探したところ、ほとんどの業者で「同じような工事内容で6~7割ほどの金額」におさえられそうなことが分かりました。

ただ、時期的なものなのか、忙しい外構業者が多く、「工事が詰まっているため、数ヶ月先まで予定が立たない業者」や、「見積書をなかなか送ってこない業者」までいたのです。

ゆっくり比較する時間がなかったのは、外構工事を後回しと考えた我が家の失敗ポイントでした。

後悔ポイント③:妥協点が増えてしまった

前述したように、予算面とスケジュール面を重視した外構工事となりました。我が家では車の台数も多く、駐車場とアプローチの面積が少し広めでした。

そのため、私たちが思い描いていた外構イメージの場合、やはり少し値が張ってしまうようでした。そこで「アプローチにタイルを敷きたい」「芝生で緑を作りたい」といった点を妥協することになりました。土間コンクリートや砂利を使った、シンプル過ぎる外観となってしまったのです。

少し余裕ができたら、自分たちで人工芝や植栽などを取り入れようと考えています。

住み始めてからの外構工事は制約が多い!

慌ただしい中、家族みんなで手分けをして探した結果、予算より少しオーバーしたものの、早期に工事をしてくれる業者を見つけることができました。

ただ、ハウスメーカー経由の工事ではないため、引き渡しが終わってからの工事です。住み始めてからからの工事の場合、もちろんですが駐車場が使えません。我が家は、たまたま裏が空き地だったこともあり、所有者に確認して使わせてもらうことができました。

しかし、我が家のように「ちょうどよく隣が空き地」ということはあまりないですよね。その場合、外構工事の間、近所に所有台数分の駐車場を確保するのは、なかなか大変なこととなるでしょう。

また、居住後の工事ですから、郵便物や宅配も頻繁にやってきます。コンクリートが固まらないうちに、郵便屋さんや宅配業者さんはもちろん、ご近所さんが間違って入ってこないような配慮が必要です。

我が家は隣の空き地から回って玄関に入れる経路が確保できたので、「外構工事中で回り道をしてほしい」旨のボードを自作していました。

新築時に考えておきたい外構工事のこと

今回、私たちの失敗談から言えるのは、外構工事は家づくりの初めに考えておくべきということです。

「ハウスメーカー経由」「別依頼」のどちらにしても、予算は多めに確保しておきましょう。予算イメージを知ることで、「住宅ローンに入れておくべきか・自己資金でも大丈夫か」などが分かるかと思います。

新築工事は思わぬ追加工事などが発生することもあり、当初の資金計画が崩れることも考えられます。外構工事の予算とは別に、予備費用として確保しておくのもおすすめです。

ハウスメーカー経由の外構工事は以下のメリットがあります。

  • 打ち合わせの段取りなどをハウスメーカーの担当者がやってくれる
  • 引き渡し前に外構が完成して、後から煩わしいことがない
  • 外構工事のアフターフォローも安心

ただし、一概には言えませんが、価格面では高くなる可能性もあるので注意したいところです。

一方、「独自で外構業者を探す」と考えている場合は、早めに動くことをおすすめします。人気の外構業者さんは予定が詰まっていることがあります。

特に、外構業界の繁忙期にあたると多くの業者さんのスケジュールは詰まっています。ハウスメーカーと連携している業者も多いため、そちらが優先されるのは仕方がありません。見積書さえ遅いのです。

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まとめ

今回は、我が家の実体験エピソードをもとに外構工事の落とし穴をお伝えしました。家づくりにおいて、外観の印象にもかかわる外構工事はとても大切です。

後回しにしがちですが、安易に考えていると我が家のような後悔も生まれます。これから家づくりをお考えの方は、ぜひ初めから外構工事についてじっくりとイメージしてくださいね。