「沖縄で住宅購入を考えているけど…」
「新築と中古はどちらがいいのかわからない」
「最近よく聞くリノベーションって何?」
このようなお悩みを抱えていませんか。
家を買うというのは、あらゆる決断の連続です。予算を決め、土地探しから施工会社の選定、注文住宅の場合はさらに間取りや外構など、決めることが次から次へと出てきます。
住宅は一生に一度の大きな買い物ともいわれ、失敗したくないと頭を抱えてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、沖縄で住宅購入に悩んでいる方へ向けて、中古リノベーションをおすすめする理由とその費用相場、失敗しない物件の選び方を紹介します。

リノベーションって何?

近年よく聞くリノベーション。言葉は知っているけれど、よくわからないといった人もいるでしょう。「リフォームと同じでしょ?」と思っている人も少なくありません。
リノベーションが流行してきた背景とともに、リフォームとの違いやメリット・デメリットを解説します。
リノベーション流行の背景
リノベーションが注目されるようになってきた背景には、2つの理由が考えられます。
- コロナ禍におけるおうち時間の充実
- 新築一戸建ての価格高騰
それでは、ひとつずつ確認しましょう。
コロナ禍におけるおうち時間の充実
新型コロナウイルスの影響で、生活様式や働き方は大きく変わりました。
リモートワークの導入で在宅時間が増え、家の中にワークスペースを確保したいと考える人は年々増加。家族とリラックスして過ごしたいという人も多く、おうち時間の充実を叶える家づくりは、今後も増えていくでしょう。
(参照:料理と暮らし白書2021|ARUHI 暮らし研究所 | ARUHI 住宅ローン | アルヒ株式会社 (aruhi-corp.co.jp))(新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査 – 内閣府 (cao.go.jp)result5_covid.pdf (cao.go.jp))。
新築一戸建ての価格高騰
2020年5月、アメリカのロックダウンが解除されると、在宅勤務による住宅建築需要が急増しました。
虫害や労働者減少、木材不足で世界的に木材価格が高騰(ウッドショック)。
輸入木材が十分に供給されず国産木材も不足する状態に陥り、日本にも大きな影響を及ぼしています(参照:新型コロナがもたらす供給制約 ; ウッドショックの影響|その他の研究・分析レポート|経済産業省 (meti.go.jp))。
そのため、最近では低コストの中古住宅を購入し、住みやすくリノベーションする傾向が多く見られるようになってきました。木材の供給が安定する見通しはまだ立っておらず、中古住宅購入の波はまだ続くといえるでしょう。
リノベーションとリフォームの違い

いざ、リノベーションしようと思っても、一体何から始めたらよいのでしょうか。
「リノベーションって何?」「リフォームとどう違うの?」といった疑問を解消すべく、リノベーションとリフォームの違いを、工事の規模と住宅性能の観点から表にまとめました。
リノベーション | リフォーム | |
工事の規模 | 住まい全体を一新する大規模なもの | 部分的で小規模なもの |
住宅性能 | 大幅に改修して工事前より性能を向上させる | 破損、老朽化したものを修理・交換して元の状態に戻す |
工事例 | 間取り変更 水回りの配管移動 冷暖房・換気設備 採光・通風設計 断熱・省エネ工事 耐震補強工事 | クロス貼り替え 床の張り替え キッチン・ユニットバス・ウォシュレットなどの設備交換 外壁の塗り替え |
「刷新、修復」を意味する英語の“renovation”を、そのままカタカナ読みしたのがリノベーションです。今ある建物全体を改修・修繕することで、性能をアップさせ住まいの価値を高めます。
二間続きの和室を広いLDKにしたり、廊下を無くしてリビング階段に変えたり、水回りや間取りを変更するなど比較的規模の大きい工事を行うのが特徴です。
一方、リフォームは、英語“reform”で、意味は「改善・改良」です。経年劣化で汚れたり壊れたりしたところを改修し、元のきれいな状態に戻します。
システムキッチンに替えたり、ウォシュレットに交換したりするなど、リノベーションに比べると部分的で小規模な工事になります。
リノベーションのメリット・デメリット
オリジナリティあふれる魅力的な家づくりを叶えるリノベーション。
そんなリノベーションを検討する上で、おさえておきたいメリットとデメリットを解説します。
リノベーションのメリット
- ライフスタイルに合わせて設計しやすい
- 低コストなのに選択肢が多い
リノベーションは、骨組みだけを残したスケルトン状態から建築を進めるケースも少なくありません。そのため、間取りや水回りの配置など、自分好みの設計が可能です。
新築を建てるときのように、自分の生活スタイルに合わせて自由度が高いところはリノベーションの最大のメリットといえるでしょう。
一般的に、中古住宅は新築より低価格で購入できます。築年数にもよりますが、築5〜10年で新築の6割〜7割ほどの価格で販売されていることが多いです(新築VS中古 買うときの「お金」はどう違う? | メリットデメリットで比較 | SUUMO(スーモ))。
予算内で希望条件をすべて満たす新築を探すのは容易ではありません。好条件の物件ほど人気なので、競争率が高くすぐに売れてしまいます。
その点、中古住宅は数が多く、選択肢が豊富なのも嬉しいポイントです。低コストで中古住宅を購入し、こだわりたいところにお金をかけてリノベーションすれば、理想の住まいを手に入れることができるでしょう。
リノベーションのデメリット
- 想定外の工事と追加費用
築年数が経過している物件では、耐久性に問題があって耐震補強の工事が必要になることがあります。その場合、工事期間は予定より長くなり、費用も高額になります。
リノベーションでは、物件購入費用+リノベーション費用+想定外の追加費用に備えた予算の検討が重要です。
予算内で中古住宅を購入したのに、リノベーション費用がかさみ、新築戸建てと大差なかったという事態を避けるためにも、資金計画は綿密に行いましょう。
沖縄で賢くリノベーション!

沖縄県の人口は2015年からの5年間で2.4%増加。
しかし、昨年度の新築着工数は9,315戸と統計開始以来最も少なく、2017年から4年連続で減少しています(【おきぎんマーケティングリポート】沖縄県内市町村における住宅着工の動向分析 (okigin-ei.co.jp))。
沖縄に移住した人は、どのような住まいで生活しているのでしょうか。
沖縄県で行われている住居支援からリノベーション費用、物件の選び方を紹介します。
沖縄移住を支援する定住促進事業
沖縄県では、県外から移住してきた人にさまざまな支援を行っています。
なかでも定住促進事業は、古民家や空き家などの中古住宅を整備しており、沖縄での住まい探しに役立っています。
定住促進事業を推進している市町村をいくつか紹介します。
- 渡名喜村
- 伊是名村
- 与那国町
- 東村
- 国頭村
- 粟国村
- 石垣市
自治体から積極的に古民家や空き家を紹介してもらえると、住まい探しのハードルもグッと下がるのではないでしょうか。
リノベーションの費用相場

安く買えた中古住宅のリノベーション費用は、できれば予算内で抑えたいところ。
費用総額がイメージできないという人のために、リノベーションの費用相場と工事内容をまとめました。
リノベーションの費用相場
総額の目安 | 1㎡あたりの金額 | |
マンション | 700万円~1,000万円 | 10万円~15万円 |
戸建て | 1,000万円~1,500万円 | 10万円~15万円 |
リノベーション費用は、施主のこだわりによって300万円から2,000万円以上と金額にかなり幅があります。そのため、予算と希望のバランスを上手くとり、後悔のない家づくりをしていくことが大切です。
失敗しない物件の選び方
失敗しない物件を選ぶために、忘れてはいけないのが信頼できる施工業者を選ぶこと。
全国展開している大手から地域に密着した小規模な工務店まで、リノベーションを手掛ける業者はたくさんあります。
なかでも、物件探しから施工までを一貫して行っている業者は安心です。
住宅の購入に関することをまとめて依頼できるため、あらゆる手間や時間を減らせます。細かい要望や相談も伝えやすく、リノベーション後に「こんなはずじゃなかった」といった失敗も避けられるでしょう。
業者を探すときは、ホームページの情報だけでなく、見学会や相談会、ショールームなどに実際に足を運ぶのがおすすめです。
複数の業者と話を進めていくなかで、自分と相性の良い業者がきっと見つかります。中古住宅を上手に賢くリノベーションして、理想のマイホームを完成させましょう。

まとめ
沖縄で住宅購入を考えている方へ向けて、中古リノベーションのおすすめ理由と費用相場、失敗しない物件の選び方を紹介しました。
沖縄では古民家や中古住宅への定住を積極的に支援しています。リノベーションは、予算内で自分好みに家づくりしたい人におすすめです。
物件を選ぶ際は念入りに、また施工を依頼する業者もじっくり慎重に見極めましょう。
中古リノベーションをして、快適な沖縄暮らしを実現できるといいですね。