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【STUDIOMONAKA】建築設計事務所の型に捉われない暮らしづくり

kyankengo

今回ご紹介するのは一級建築士事務所「STUDIOMONAKA」(スタジオモナカ)さん。
京都と沖縄を拠点に活動されています。

事務所を立ち上げた共同代表の1人、仲本兼一郎さんと建築のパートナーである伊佐直哉さんにインタビューしました。

 

多様な人と繋がる建築設計事務所の取り組み

インタビュに対応するSTUDIOMONAKAの仲本さんと伊佐さん
コンテンツ事業部

京都を拠点に活動されていたSTUDIOMONAKAさんが、2018年に沖縄事務所を開設した経緯と、伊佐直哉さんとパートナーシップを結んだいきさつを教えていただけますか。

仲本さん

もともと、私と他の代表2人は別々の京都の建築設計事務所で働いていました。そろそろ独立かなと考えていた時に、同じ専門学校を卒業した2人と話すタイミングがあったのです。

私は沖縄出身なので「いつかは帰りたいな」と思っていて、会社設立の時も「沖縄に事務所を開く」という約束をしていました。

伊佐さん

私は沖縄で仕事をしていて、1人ではなくてチームで働きたいなと思うタイミングがありました。その時に「京都に面白い人達がいるよ」と知人から聞いて、STUDIOMONAKAの(代表になる)3人と出会ったんです。

コンテンツ事業部

沖縄事務所ではユニークな取り組みをしているとお聞きしました。
どのような取り組みなのでしょうか。

STUDIOMONAKAの事務所内の様子

仲本さん

時々、事務所内でイベントをやったりしています。アパレルの展示、飲食物の販売、ライブもしたことがあります。スペースを開放してコワーキングスペースにしたり、建築設計以外のこともしているんです。

伊佐さん

事務所のオープン時にはDJを呼んだり、アラカルトを並べたりしてパーティーを開きました。

コンテンツ事業部

空間をさまざまな形として使っているんですね。
イベントを通して、多くの人との出会いが増えたりするのでしょうか?

インタビュに対応するSTUDIOMONAKAの仲本さんと伊佐さん
伊佐さん

IT系や作家さんなど全然ジャンルの違う人が来てくれるので、関わる方々の業態の幅はかなり広がりました。

仲本さん

今後はポップアップショップだったり、ギャラリー的な使い方だったり、京都と沖縄の文化的な交流もできればと考えています。

コンテンツ事業部

建築設計事務所の枠を超えていますね。
型にはまらず、人との繋がりを生かしていくということですね。

仲本さん

建築事務所としての役割も持ちつつ、さまざまな方に遊びに来ていただけるような場所として利用してほしいと思っています。たくさんの人に利用してもらうことによって生まれる多様性の面白さを日々感じていますね。

お客様に寄り添った建築設計をご提案

STUDIOMONAKAの事務所内
コンテンツ事業部

STUDIOMONAKAさんが考える建築とは何ですか?

仲本さん

建築設計をするとき、「なんとなくこういうのが良いな」というイメージはあります。でも単純に実現しようとするのはエゴでしかない。人が居て、場所があって、色々な条件の中で一つの建築が成り立っています。当たり前ですが、お客様の要望をしっかりヒアリングし、土地の条件などを整理します。

伊佐さん

STUDIOMONAKAのみんなは「本当にこの人たちは幸せになるのか」を考えられる視点を持っているんです。

コンテンツ事業部

土地選びなどは重要だと思うのですが、お客さまに対しての提案の方法はどのようにされるのですか。

インタビュに対応するSTUDIOMONAKAの仲本さん
仲本さん

土地を購入する際に、「この土地にどのような可能性があるのか」「将来的にどういう暮らしができるのか」を考えます。不動産会社のような働きとは違いますが、その土地に関するこちら側の見解はお伝えします。

伊佐さん

そのために「なぜその土地を選んだのですか」とお聞きします。
その返事がとても大事だと考えているからなんです。

コンテンツ事業部

なるほど。
ただ家を建てるだけではなく、その先の未来も考えるのですね。

仲本さん

お客様と話を進めていくと、建物を造るのは「今」じゃないという選択肢になることがあります。依頼を受けた時は「なぜしたいのか」「本当にする必要があるのか」を徹底的に話し合っていくんです。

建築設計だけではなく全てのことに関わり、お客様に伴走しながら事業を進めたいんです。例えば飲食店など事業を始めるのであれば、「どうすればその事業も成功できるのか」も考え、対話を重ねるように心掛けています。

ワクワクする空間づくり

松本の家
Photo : 八杉和興
コンテンツ事業部

STUDIOMONAKAさんのこだわりについても教えていただけますか?

仲本さん

私たちはシークエンス(徐々に変化する風景)の面白さを大切にしています。

建物の外から「玄関の先には何があるのかな」と感じてもらえるよう、「ワクワク感」を意識しながら建築設計しています。

まるでリゾート!松本の家のご紹介

松本の家
Photo : 八杉和興
 
コンテンツ事業部

ここでSTUDIOMONAKAさんが設計された建物をご紹介します。仲本さんが担当され、2019年に建てられた沖縄市松本の家。一見リゾート地に来たように見えますが、もちろんここは沖縄県。

松本の家
Photo : 八杉和興
コンテンツ事業部

打ち放しのコンクリートを基調に、木の温もりを加えて、南国を感じられるようなデザインです。

松本の家
Photo : 八杉和興
コンテンツ事業部

コの字形の中庭は、心に癒しと安らぎをもたらす空間になっています。まるで高級リゾートホテルに来たような雰囲気ですね。

仲本さん

「リゾートホテルのように建てて欲しい」とのご要望だったため、このような設計を行いました。

お客様が欲しがっている機能を満たしつつ、長く住むことができる造りを意識しています。私たちは高いカリスマ性があって仕事をしているわけではなく、お客様とコミュニケーションをとって、「何がベストなのか」を一緒に探っていける関係づくりが大事だと考えています。

100年後の家の姿を思い描く

コンテンツ事業部

沖縄の人は新築で、RC(鉄筋コンクリート造)という考え方が一般的ですよね。STUDIOMONAKAさんの沖縄の建築に関するお考えを聞かせてください。

仲本さん

コンクリート建築だけではなく、木造建築も含めてさまざまな可能性があると考えています。

シロアリや台風に強いコンクリート建築は戦後に普及しました。現在も沖縄の建物の多くを占めていますが、昔は木造建築の時代もあったんです。

私たちは木造建築の可能性も追求したいと考えています。昔からの建築方法をそのままではなく、現代に置き換えた時に「どういう木造建築になるのか」を模索しています。そこに住む人たち、沖縄の人たちの暮らしをつくっていきたいです。

コンテンツ事業部

「暮らしをつくっていきたい」。素敵な言葉ですね。

仲本さん

建物の50年後、100年後がどうなっているか、お客様には色々な価値観を持ってもらえるよう提案いたします。多様な価値観を持つ人が多い社会は、より豊かになっていくと思います。そこまで考えたいんです。

コンテンツ事業部

私たちも暮らしの選択肢を与えられるメディアでありたいと思います。
お時間をいただきありがとうございました。

まとめ

 人々が集まるコミュニティーの場を提供するなど、建築設計事務所の枠に捉われず「人の営み」に寄り添い続けているSTUDIOMONAKAさん。

人を軸に考えているから、誰もがワクワクする建物を設計できるのですね。

日常をもっと明るく豊かにするためにぜひ一度、お話を聞いてみてはいかがでしょうか。

株式会社一級建築士事務所 STUDIOMONAKA

2016年、京都府を拠点に発足。京都市内にオフィスを構え、岡山泰士さん・森田修平さん・仲本兼一郎さん3人で共同代表を務める。2018年から沖縄県豊見城市に沖縄事務所を開設し、住宅設計を主に扱いながら、商業施設などの設計活動、離島のまちづくりにも尽力。オフィス空間を活用した各種イベントの開催、他分野の人々が交流するコミュニティーの場を提供

会社情報

会社名(株)一級建築士事務所STUDIOMONAKA
住所沖縄県豊見城市名嘉地391 2F
営業時間10:00〜19:00 
定休日土日祝
問い合わせTEL:098-851-7711
公式サイトhttps://studiomonaka.com/
公式Instagramhttps://www.instagram.com/studiomonaka/
公式Facebookhttps://www.facebook.com/STUDIOMONAKA
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