プレハブ住宅とは違う!「タイニーハウス」で楽しむ、沖縄の新しい生活スタイルとは?

コロナ禍で生活スタイルが変わり始めている今、日本でもここ数年でじわじわとブームの火がつき始め、住まいの新しい選択肢として注目され始めている「タイニーハウス」。
駐車場などの小さい敷地にも設置でき、トレーラーハウスとしても使えるため、設置場所を選ばずに新しいお部屋を作ることができると注目されています。
そんなタイニーハウス、実は沖縄にもあるんです!しかも、外観や内装がとってもオシャレ。自分好みにカスタマイズできるので、自分だけの秘密基地が作れますよ。
離れの増築を考えている方や、趣味や在宅ワークのお部屋を作りたい方、さらに小さくお店を始めたいという方にもオススメなんです◎
そもそもタイニーハウスとは?

タイニーハウスとは英語で「とても小さいお家」という意味。小屋のように小さく、シンプルなお家を意味します。
アメリカが発祥ですが、2008年のリーマンショック以降、シンプルで持たない暮らしを求める人たちの間で世界中に流行が広がっていきました。
基本的には小屋や、車に付けるトレーラーハウスとして利用されます。
庭などのお家の余ったスペースに離れとして設置したり、移動店舗として利用することができるので、どんな場所でも設置できるのが大きなメリットのひとつなんです。
沖縄のオシャレなタイニーハウス「OWN STYLE」とは?

今回イエキメル編集部が沖縄で見つけたのがこちらのタイニーハウス。
カッコいい黒塗りの外壁と、アクセントで入っている木材の外壁の相性が抜群!「大人でモダンな離れ」という印象に仕上がっています。
沖縄で離れというと、通常はプレハブを置くことが多いのですが……こんなタイニーハウスなら、見た目もオシャレで庭の雰囲気も良くなっちゃいますね!
このセンス抜群なタイニーハウスの名前は「OWN STYLE(オウンスタイル)」。与那原町にある木造建築を得意とする「将樹建装(マサキケンソウ)」の徳元さんがプロデュースし、制作しているんです。
こんなオシャレなタイニーハウス、もっと詳しく知りたいですよね?
そこで、今回は将樹建装の徳元さんにインタビュー!徳元さんとお話して分かった、タイニーハウスの魅力やOWN STYLEの特徴をご紹介していきます!
フルオーダーメイドのタイニーハウス。木造へこだわる理由とは?

実は、OWN STYLE(オウンスタイル)はフルオーダーメイド!
お家のサイズや外装の色、内装の建具や家具まで自分好みに注文ができます。
だから「OWN STYLE=自分のスタイル」という名前なんですね。
早速中へ入ってみると、中は木造!国産ヒノキの良い香りが漂う、なんだか落ち着く空間が広がっていました。
フルオーダーメイドと木造にこだわった理由はあるんですか?
最初はコンテナハウスを作りたいなぁ〜と考えていたんですけど、中古で安いコンテナを購入してサビを落として……ってやったら、意外と費用とメンテナンスコストがかかる事が判明しました。
それなら、イチから自社で設計して作った方がいいと思って「なら得意な木造で作っちゃえ!」っていう感じで作っちゃいました(笑)
沖縄で木造と聞くと「台風やシロアリは大丈夫?」という声もあるそうなのですが、OWN STYLEは木造住宅と同じ造りで作っていて、骨組みの強度は充分すぎるぐらいしっかりしているので、台風でも安心だそう!
また、土台にはシロアリに強いヒノキ材を使用したり、防蟻対策がされていて、木造建築の知識がある将樹建装だからこその配慮がたくさんされていました。
OWN STYLEに込められた、細部へのこだわりと配慮。

その他にもこだわったポイントはありますか?
やっぱり、屋根の換気と外観の壁はこだわりました!
屋根の部分は二重の作りになっていて、壁と壁、床と床の間も空間を作っているので、下から空気が入って屋根に抜けるように工夫しています。
あと、壁の部分はガルバリウムという壁材を「鎧張り(よろいばり)」という手法で貼っています。
個人的に好きなのもありますが、昔から日本でも用いられている手法で、この貼り方の方がしっかりしてるということで、アメリカのタイニーハウスでも用いられているんですよ〜!

壁の間に隙間を開けることは、空気を循環させ湿気が停滞するのを防ぐのに繋がるそう。
また、ガルバリウムは一昔前のものと違って、サビも傷もつきにくく、色も変更できる壁材だそう。
使っている素材のひとつひとつや作りに、徳元さんのこだわりと配慮が感じられました。
OWN STYLEはオリジナル家具や照明も付けられる!

部屋の奥には可動式のソファーベッドが!実は、これも将樹建装が作ったもの。
こういった木製のオリジナル家具も作っているそうで、希望があればオプションで自分だけの家具を作ることも可能です。
ちょっと納得いく家具が見つからない……そんな時はオリジナル家具を作ってもらうのも良いですね。

また、室内の照明やスイッチなども自分好みにアレンジができるのだそう!
木の温もりに溢れた空間なので、アンティークな雰囲気のスイッチや照明もマッチしていました◎
OWN STYLEは離れや移動式の店舗としても使える!

OWN STYLEはフルオーダーメイドなので、庭や駐車場、屋上などの空いたスペースに合わせて好きなサイズの離れを作ることができます。
リモートワークをするための書斎として。子ども部屋や趣味部屋としても楽しめます。
折り畳み式の大きな窓を付けることもできるので、小さいスペースでも開放感たっぷり!庭やウッドデッキに面して置けば、BBQなども楽しめそう!
また、シャーシに乗せて車で引っ張れば移動もできるので、トレーラーハウスのように活用することも◎
工夫次第でキッチンやトイレなどの水回りも設置できるので、移動店舗としても活用できるのだそう!
夏の間は海の家に、それ以外の季節はキッチンカーとして各地を移動しながら出店する……なんて活用もできなくないそうです。
オーダーメイドでコンパクトなので、様々な楽しみ方ができるのが魅力的ですね。
徳元さんがタイニーハウスにハマったキッカケ

徳元さんがタイニーハウスの魅力にハマって、沖縄に持ってこようと思ったキッカケはなんなんですか?
いちばん最初はただ個人的に、こういったオシャレな離れが欲しかったんです。
コンテナにしようか、バンの荷台を改造しようかと色々考えて調べました。
でも、やっぱり見た目も綺麗でしっかりしてて、さらに運べて移動できる方がいいなと思って調べ続けたら、静岡県の会社が作っているタイニーハウスを見つけて……
出会った瞬間「あ、これだ!」ってなりました。笑
そこからは止まらなくなって、作りたい気持ちが抑えられずにすぐにその静岡の会社に連絡して、作り方を習いに行きました。
本当は自分で作る予定じゃなかったんですけど、作っちゃいました!笑 作ったら今度は売りたくなって、今に至ります。

タイニーハウスを活用して今後挑戦してみたいことはありますか?
そうですね、市町村に置いてもらって災害時の仮設住宅として、あるいは備蓄用の場所として使ってもらえたらと思います。
あと、作ってみたいなと思っているのは建築現場や祭り会場などに置く女性用の仮設トイレです。やっぱり、既存の仮説トイレだと女性の方は嫌だという声も聞くので、少しでもそういった空間が快適になればいいなと考えています。
OWN STYLEのモデルハウスで、木の温もりを体感してほしい。

最後に徳元さんが伝えたいことはありますか?
OWN STYLEではモデルハウスも用意しています!
やっぱり、SNSだけでは木の温もりや香りは伝わらないので、いつでも気軽に見に来て体感してもらいたいですね。
いかがでしたでしょうか?
市町村によって異なりますが、タイニーハウスの設置には基本的に建築申請や固定資産税も掛からないとのこと!
お家の空いたスペースに設置できて、見た目もオシャレ。しかも、費用も抑えられるかも?
そんなタイニーハウス、イエづくりの選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?

与那原町のリフォーム会社
将樹建装
(OWN STYLE)
\タイニーハウスに行ってみたい!/