沖縄の鉄工所「旭製作所」は、独自の技術と職人の技術を駆使し、お客様の要望を叶える「1点モノ」の製作を続けています。
その作品は、金属の魅力を最大限に引き出し、多くの人々の心を惹きつけています。
今回は、そんな旭製作所の施工事例を紹介しながら、彼らの職人技に迫ってみたいと思います。
こんな方にオススメ
- 鉄工所の技術者に興味のある方
- 金属・金物加工における知識を深めたい方
印象的で目を引くパイナップルオブジェ

皆さんおなじみ、「名護パイナップルパーク」にすごく素敵なパイナップルワイナリーができました。パイナップルゴールドの色が華やかな空間。実は、内部の様々な金物は旭製作所が手掛けているのです。
イエキメル編集部
中でもパイナップルブランデー蒸留所にある大きなパイナップルのオブジェは圧巻ですね。こちらのどのように製作されたのですか?
前里英之社長
今回、最初に製作依頼を頂いた際、先方よりワイナリー全体のイメージの3D図面をいただきました。
前里英之社長
「イメージの再現は可能なのか?」
「(イメージに近づけていくために、どのように金物加工を行うのか?」と先方とミーティングを重ね、制作を進めていきました。
前里英之社長
弊社で可能な加工技術を伝え、そして先方のご要望とすり合わせながら、製作出来た点が良かったです。


こだわりの溶接作業


イエキメル編集部
こちらのオブジェを制作する時に、特にこだわった部分を教えてください。
前里英之社長
今回、パイナップルオブジェを制作するにあたり、一番気をつけた点は「溶接」につきます。
前里英之社長
溶接する際の板の角度調整を意識し、その角度が狂わないように丁寧に溶接をしました。また、角度が定まっても、溶接次第で板がひずんでしまうので、そういった点を気にしつつ繊細に溶接を行いました。
上品に輝く店舗のファサード

イエキメル編集部
真鍮色の大きなガラスのショーウィンドウと、突き出し窓が空間にピッタリ合っていて素敵ですね。
イエキメル編集部
厨房が見える開放的なオープンキッチンになっていて、目の前でケーキが出来上がっていくのが楽しいです。
前里英之社長
弊社が担当したの下地鉄骨製作です。
完成後の土台となる下地の制作にあたりました。
また上部にあるフェンス制作も弊社が担当し、先方イメージを基に制作しました。
イエキメル編集部
下地がしっかりしているから、ここまでの素敵な造作物ができるんですね!
個性的な金属扉

イエキメル編集部
下地がしっかりしているから、ここまでの素敵な造作物ができるんですね!店舗の扉が個性的で目を引きますね。エイジング加工が施され、レトロな雰囲気はオトナ心をくすぐります。
前里英之社長
ドアは図面を基に製作しました。
こちらは現場塗装を担当した塗装業者様が、味を出してくれています。歴史を感じれるような塗装がとても良いレトロな雰囲気を出してくれています。
ワイン樽を引き立たせる架台とフェンス


イエキメル編集部
貯蔵所で熟成樽を眺めながら飲むワインはいつもよりおいしく感じられますね。フェンスで空間をゆるく区切り、その向こうには架台で積まれた樽が。機能的で無骨なデザインは金属ならではです。
前里英之社長
ワイン樽を乗せる架台は、既製品を使用するのではなく、弊社が製作担当しました。ワイン樽のサイズ、形に合わせて、形状を調整した「オリジナルのワイン樽の架台」です。


まとめ
いかがだったでしょうか。
旭製作所の「職人技」と「独創性」には、心を打たれるものがあります。
みなさん、鉄の美しさや職人の技術に触れることで、日常の中に新たな発見を見つけることができるかもしれません。
会社紹介

南風原町の鉄工所
有限会社旭製作所